二代目広沢虎造60回忌 虎造節名演会
二代目広沢虎造60回忌 虎造節名演会
令和5年11月11日(土)、東京・浅草の木馬亭で、「二代目広沢虎造60回忌 虎造節名演会」を開催しました。木馬亭での名演会は、50回忌の公演以来、10年ぶりの開催となりました。
第一部は、広沢虎造先生の生涯を新作の浪曲でご紹介しました。台本の執筆、口演ともに、虎造節保存会の創立名誉会長である八木健が担当し、初お披露目となりました。続いて、虎造先生の最も得意とされた次郎長伝の演目をお聞きいただきましたが、虎松さんにはお得意のオリジナルの漫談と、昭和を代表する名優・渥美清さんの寅さんの啖呵売をご披露いただきました。寅さんの衣装から着物への早替わりも楽しい演出でした。 第二部は、八木健の指導で、会場の皆様と「石松の三十石船道中」の冒頭の節を一緒に唸っていただきました。簡単そうに聴こえる節も実際に声に出してみると、難しさや奥深さを実感できます。次郎長伝より二つの演目をお聞きいただいた後、トリは国定忠治の演目でお楽しみいただきました。
【第一部】
八木 健(虎造節保存会創立名誉会長) 「虎造伝」(新作)
芸能史に輝く二代目広沢虎造の生涯を浪曲でご紹介
米田順哉(第九回全国大会優勝) 「長兵衛の義侠」
医者にかかるお金の工面ができず途方に暮れる勝五郎と石松
広沢虎松(第六回全国大会優勝) 漫談と寅さんと「三十石船道中」
虎松オリジナルの漫談と寅さんの啖呵売と三十石船道中の浪曲の一部を口演
【第二部】
広沢虎丸(第八回全国大会優勝) 「石松と身請山鎌太郎」
評判のいい鎌太郎という人物の度量を測らんと石松が訪ねます
広沢虎光(第十回全国大会優勝) 「石松の最期」
鎌太郎から預かった大事なお金をだまし取られ斬られてしまいます
広沢虎仁(第二回全国大会優勝) 「忠治の唐丸駕籠破り」
罪人を運ぶ駕籠に乗っているのが恩人だと知った忠治は黙っておれません
【曲師】 伊丹 明(一般社団法人日本浪曲協会)
2023.11.11
令和5年9月23日(土)、愛媛県松山市の松山市民会館で、「虎造節・第十回愛媛公演」(愛媛県文化振興財団・文化活動活性化支援事業)を開催しました。9歳~90歳代の会員15名が、日頃の練習の成果を披露しました。このうち、4名は入会して一年以内の新会員でしたが、堂々の口演でした。
昨年、名取となりました曲師の伊丹裕子、伊丹愛子は、それぞれが一つの演目を一人で担当しての演奏が二回目となりました。口演者との間合いの取り方や掛け声のタイミングなど、共演者との息もぴったりの演奏でした。
伊丹裕子が曲師として演奏し、富ノ介(9歳)が口演をしての親子共演は、今回で3回目となりました。大人顔負けの口演に大きな拍手をいただきました。
「愛媛公演」では、今回、初めて入場料をいただいての開催となりましたが、お蔭様で昨年より多くの方にご来場いただきました。ご来場の皆様に、心より御礼申し上げます。 また、富山県支部の森崎俊久様より、会員全員に「馬鹿は死ななきゃなおる米(まい)」の新米をご恵贈いただきました。ご来場の皆さまにも抽選で5名の方に謹呈させていただきました。
【第1部】 | |
「虎造の生涯」 | 八木健 |
「弥次喜多石松に会う」 | 田部要 広沢虎丸 (音源の採録 : 田部要) |
「森の石松三十石船道中」 | 曲師:伊丹愛子 |
高岡昌司 吉川正紀子 田中俊雄 猪口剛 相原共良 | |
「長兵衛の義侠」 | 米田順哉 |
【第2部】 | |
「虎造節をみんなで唸ってみましょう! | 指導:八木健 |
研修生 : 小笠原満喜恵 羽島繁夫 | |
「森の石松三十石船道中」 | 俊野富ノ介(九歳) 曲師:伊丹裕子 |
「石松の金毘羅代参」 | 八木健 米田順哉 土屋誠 曲師:伊丹裕子 |
「石松と身請山鎌太郎」 | 広沢虎丸 |
【曲 師】伊丹 明 | 【音 響】東山隆司 |
【撮 影】長井知則 |
2022.11.24